ギャンブル依存の末路 第2話「スロット・ジャグラーの虜にハマった男の末路」(中編) 

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前回の続編で、「中編」となります。

前回はこちらギャンブル依存の末路 第一話「スロット・ジャグラーの虜にハマった男の末路」(前編) 

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第2話「スロット・ジャグラーの虜にハマった男の末路」(中編)

 

犬飼(いぬかい)は謎の子供から借りた3万円をその手に握りしめて、パチンコ屋へと戻ってきた。車から降り、足早にパチンコ店内へと入り、先程まで遊戯していた”GOGOジャグラーV”の123番台に座る。

犬飼「この3万円で必ず出す!いや、出るはずだ!!」

消費者金融から借入できずに困っていた犬飼。そんな犬飼に金を貸した謎の子供。今日中に子供から借りた金を返済出来れば何もないが、もし、もしお金を返せなかった場合には、謎の子供から借りた3万円分の3年という寿命を子供に取られる約束であった。

この時、犬飼自身はそんな夢みたいなことが起こせるなんて考えてなかった。だから、仮に今日負けて今日中に返済出来なかったとしても、そのうち子供には3万円を返済すればいいだろうと安易な考えでいたし、金を受け取った時点で既に犬飼の頭の中には「ジャグラーを打ちたい!GOGOランプを光らせたい!負けを取り返したい!!」と、そればかりであった。

~~~閉店10分前~~~~

閉店10分前の店内アナウンスが流れる頃、犬飼はスロット台の前で呆然としていた。

犬飼「嘘だろ?なんで1000Gハマりくらった後で、またハマるんだよ!!クソッ!また3万円負けちまったじゃないか!おいおい、今日だけで、このジャグラーで6万負けじゃないか?遠隔操作してるんじゃないか??クソが!!」

怒りからか、犬飼は台を拳で一発殴ってから席から離れて、店の外へと出ていった。

犬飼「ハァ~。なんで今日も出ないんだよ!」

怒り心頭ながらも、溜息をついた犬飼の前に1人の人影が立っていたのに犬飼が気付く。

犬飼「ん?あれ、お前は・・・」

子供「お兄さん、さっき貸したお金は返せそうなの??」

薄笑いをしながら、子供は犬飼の問う。

犬飼「悪い!負けちまったから、今は文無し。来月の給料でちゃんと返すから、それまで待ってくれ。」

子供「それじゃ遅いよ。言ったよね?お金を返すなら今日中だって。それが出来ない場合には、寿命を貰うよって。」

犬飼「ああ、そうだったな。」

(コイツ、ホントに頭大丈夫か??寿命を貰うなんて漫画の見過ぎだろ?)

子供「約束は約束だよ。今からお兄さんの寿命を3年分貰うね。」

犬飼「え、お前それマジな・・・」

犬飼が最後まで言葉を言い切る前に、子供はその手に持っていた杖のようなステッキを犬飼の方向に向けた瞬間・・・

眩い閃光がステッキから輝いて、犬飼の周りを包み込む。

犬飼「な、なにー!ま、眩しい~。目が開けられない!!!」

10秒程だろうか?
徐々に犬飼を包みこんでいた閃光の眩しい光が消えていった。

犬飼「ハァハァ、ハァ。なんだったんだ、さっきの光りは??てか、なんか疲労感が・・・」

子供「今、お兄さんの寿命を3年分貰ったよ。」

(コイツ、本気で寿命を奪ったというのかよ。マジか??)

そんな事を考えていると・・・

子供「ねぇ、お兄さん。今日もギャンブルで負けたのに、明日も行こうとしてるでしょ??」

自分の心を見透かされた犬飼は言葉が出なかった。

子供「なんで負けると分かっているギャンブルに手を出すの??今日だってお金と更に3年も寿命を失うことで痛い目を見ているのにさ。ねぇ、なんで??なんで、またギャンブルをやりたいの??」

犬飼「う、うう。そ、それは・・・」

犬飼は思った。確かに、何故これほどまでにスロット、いやジャグラーというスロット台に固執して俺はギャンブルをしたいのか??

真っ先に犬飼の頭に浮かんだ映像は・・・

※画像はジャグラー(GOジャグVではない)のGOGOランプが光った画像

ジャグラーという台ではボーナスに当選すると、普段は消えているGOGOランプが光る。それはすなわち、”当たり”という喜びを打ち手に伝える歓喜の光りといえるし、中毒性のある魔性の光りといえる。それが、このジャグラーという機種の最大の魅力、すなわち”GOGOランプ”であった。

このGOGOランプの光りに犬飼は依存していたのである。

ひとたび連チャンが始まれば、それこそこの魔性のGOGOランプが面白いように光る。そうなれば当然メダルが沢山出てきて、それだけ景品と交換出来るわけである。

GOGOランプの魔性の光、そして連チャンによるドーパミンの増加、そして最後に大量の景品交換できた際に味わうことが出来る至高の幸せ。中でも”GOGOランプの魔性の光り”こそが、犬飼をスロット・GOGOジャグラーVという機械に依存させていた最大の原因であろう。

犬飼「スロットが、いやジャグラーが好きだからだ。」

子供「負けると分かってるのに??」

犬飼「うっ・・・。い、いや今までは負けていたが、明日からは負けない!」

子供「根拠は??」

犬飼「根拠?そ、それは・・・」

子供「ま、いいや。僕には関係ないし。じゃ、僕はもう行くよ。」

犬飼「ま、まて!」

子供「何?」

犬飼「も、もう一度俺に金を貸してくれないか??」

(おいおい俺は何を言ってるんだ?こんな子供にまた金を借りようとするなんて。でも、どこも貸してくれないなら明日はもうジャグラーを打てないし。そう、そうだよ、流石に明日は出るはず!!明日勝って、ちゃんと返せばいいんだ!!」

子供「・・・。いいよ。」

犬飼「本当か!?いや、マジで助かるよ!」

(ヤッター!これで明日もジャグラーを打てるよ!!)

子供「でも、今から貸すお金は明日中に返してくれなかったら、その時にはまた寿命を貰うよ。」

犬飼「ああ!それでいい!!」

子供「じゃ、はい。10万円貸す。」

そう言うと子供は、犬飼の手に10万円を握らせたせた。

犬飼はその際に、「い、いや流石に10万円じゃなくて、5万円ぐらいでいいんだが。」と言おうとしたが、欲が出た犬飼は、その言葉を飲み込み、子供から10万円を受け取った。

犬飼「おお!悪いな。マジで助かるわ。これだけあれば明日は絶対勝てるから。明日中には返すから。」

そう言うと、子供は無言のまま暗闇の中、いずこかへと姿を消していった。

この10万円という大金さえあれば、明日は1日スロット・ジャグラーを打ってられる。そして、ずっと負けていたジャグラー123番台で明日こそは爆発させることが出来る、そして勝てる!と疑うことなく、本気でそう思っていた。

だが、犬飼にも不安は多少なりともあった。それは、10万円借りたことで、仮にこの金を明日中に返せなければ10年分の寿命を失うことに。あの子供が本当に寿命を奪う能力を持っているかは、まだ疑心暗鬼ではある。だが、犬飼は「本当に奪うことが可能なのじゃないか?」と徐々に信じこんでいた。

なら、もし明日ジャグラーで負けたら・・・・。

俺は10年分、いや今日と合計で13年分の寿命を失うことになる。

本当にいいのか??
たった13万円と引き換えに寿命13年を失うことで??

いや、例え、例えそれでも・・・・俺はジャグラーを打ちたい!あの台を他の誰にも渡すわけにはいかない!何よりも、またGOGOランプの光を見たい!!

完全に犬飼はジャグラーという機種の虜にハマった、ジャグラーというスロットに固執したギャンブル依存症であった。

その後、家(実家)に帰宅した犬飼。

リビングへと入ると、母が神妙な顔をしていた。気になった犬飼は母に「どうしたの??」と尋ねる。

犬飼の母「あんたの父さんのお父さん、お爺さんの具合があまり良くないみたいなのよ。ずっと入退院を繰り返してはいたから、今回も大丈夫だとは思うんだけど・・・ね。」

犬飼にとっては、子供の頃から可愛がってくれた大好きなおじいちゃん。最近は、ずっと入退院を繰り返していると聞いてはいたが、平日は仕事、休日はスロットで、全然会いにいくことをしていなかった。

(じいちゃん大丈夫かな?お見舞いに行かないと・・・)

(いや、今回も大丈夫だよな。明日はあの123番台のジャグラーを打たないといけないし。お見舞いには来週、そう来週こそはいけば平気だよな)

大好きなおじいちゃんのお見舞いよりも、スロット・ジャグラーというギャンブルを選択した犬飼。ある意味では、大切な人とギャンブルを天秤にかけた結果、犬飼はギャンブルを選択してしまっていたのであった。

もはや犬飼は、人の心を捨てたといっても過言ではない程の「ギャンブル依存症」となっていたのであった・・・。

続。

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